男性性と女性性の境界を曖昧にする芳醇なイチジクのアコード。LAVALLIÈREの洗練され優雅なシアージュは、YSLを象徴する流れるようなアクセサリーへの香りのオマージュであり、最も自由な態度を呼び起こします。柔らかいリボンからインスパイアされたこの香りは、才能ある調香師アニック・メナルドによって創り出され、さりげなく、そして上品に反抗的です。きらめくグリーンと刺激的なノートが幕を開け、主役のイチジクのアコードが登場します。果実のクリーミーで赤い果肉のように濃厚で蜂蜜のように甘く、葉のように青々しくざらざらとした質感、さらにウッディな側面が加わります。貴族的でアンドロジナスなノートは、香りの中心で朝露をまとったように輝くダマセナローズと調和します。ローズエッセンスとローズウォーターのブレンドにより、鮮やかで自然な、フレッシュで植物的なノートが生まれます。ここでは女性らしさの象徴である花の香りに、典型的に男性的な成分であるゼラニウムが合わせられています。バラ、ミント、ライチの要素を含む豊かなアロマティックなエッセンスです。
この香りの名前は、ルイ14世のお気に入りの一人であったスタイリッシュな女性、ラ・ヴァリエール公爵夫人に由来しています。しかし、このゆるく結ばれたリボンはもともと男性のジャボ(フリルの付いた胸飾り)にインスパイアされたものであり、その本質からしてジェンダーフルイドなアクセサリーです。アンドロジニーを自在に操ったイヴ・サンローランが、ダンディやボヘミアンのワードローブからシルクのクラヴァットを取り出し、それを自らのアイコニックなシグネチャーに仕立て上げたのは当然の流れです。最初のタキシードに合わせたリボンタイから、透けるシフォンの上に無造作に結ばれたセクシーでブルジョワシックなアイコニックなプッシーボウのブラウス、あるいは再び男性の首元を飾るリボンまで、ラヴァリエールは過去も現在もYSLの真髄そのものです。リボンタイはYSLスタイルを定義するアイコニックなパリジャンシックを体現します。自然体のエレガンスで装いに洗練と官能を加え、まさにフレンチスタイルの核である“je ne sais quoi”を体現します。その優雅さの中に遊び心や豊潤な気まぐれさを秘めたこのリボンは、どんな装いにも個性を吹き込み、YSLスピリットの本質である自己表現の喜びを祝福するのです。